製品レビュー

【MT-G】アナログG-SHOCKの完成形!MTG-B1000BD-1AJFを2年間使用した感想を語る

MT-G

カシオのG-SHOCK、その中でも高級なMT-Gを購入しました。

購入したのは2018年12月なので今年で約2年使用していることになります。

2年も使えば良い点、悪い点がはっきりしてくるので購入した時の写真と現在の写真を交えて製品紹介と2年使った感想を述べていこうと思います。

G-SHOCKが好きでMT-Gの購入を考えている方にはぜひ参考にしていただければと思います。

もち
もち

追記:この記事で紹介しているMT-Gは旧モデルのMTGーB1000Dシリーズの1本です。現在は新モデルのMTG-B3000シリーズが発売されています。

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MT-Gの外観

MT-Gの箱

こちらが購入したMT-Gの外箱。

MT-Gの外箱はずいぶんとしっかりした紙製で他のG-SHOCKとは全く異なる雰囲気があります。

MT-Gの箱

G-SHOCKにしては高級感のある紙製の外箱を開けると、さらに高級感のある内箱と説明書が入っています。

通常のG-SHOCKの箱は紙製の外箱の中に軽い内箱が入っているだけなので、この箱を見ただけでもMT-GがG-SHOCKの高級ラインであることがよくわかります。

ここまで明確に特別感を出してくれると買った側としても嬉しいものですね。価格が高いので安っぽい箱だとテンションが上がりませんから。

全体

MT-G

ずいぶんしっかりとした内箱の蓋を開けば中にMT-Gが納まっています。

G-SHOCKとはおもえないほどの高級感。さすがに10万円を超える価格なのでカシオも質感には気を使ったのでしょう。

それにしても素晴らしいデザインと品質です。時計好きの中には「10万円超えのG-SHOCK?他のブランドの腕時計買えよ」と考える人もいるでしょうが、G-SHOCK好きからみればMT-Gは非の打ち所がないほど魅力的。僕も店頭で一目ぼれして購入しました。

品質に関しては他のブランドの腕時計と比較しても遜色ないと思います。少なくとも10万円前後の価格帯に見合った加工精度を持っていると思いますね。

MT-G

今回購入したMT-Gの型番はMTG-B1000BD-1AJF。

ブラックを基調としブルーをアクセントにしたクールな1本です。MT-Gはいくつかカラーがありますが、僕は黒い腕時計が好きなのでこのモデルを選びました。

メタルバンドということもありウレタンバンドのモデルよりも重厚感のあるイメージを受けます。実際に182gと他のモデルに比べて重量があります。

価格は115,000円+税でした。この価格帯ですとセイコーやシチズンの腕時計と比較して選ぶことになると思いますが、あえてMT-Gを選ぶ理由はこの時計がG-SHOCKだからという1点に限ります。

もち
もち

G-SHOCKで10万円超えは高いっすね!

文字盤

MT-Gの文字盤

MTG-B1000BD-1AJFの文字盤は黒をベースにホワイトとブルーがあしらわれています。黒地に白い針で視認性はとても良いですね。

12時のインダイアルは24時間を表しています。あまり見ることはありませんが午前か午後か確認するときは便利です。

9時のインダイアルは曜日、バッテリー残量、選択している機能を表しています。通常時は曜日を指していますが、機能を変えると針が動きます。何度か操作することでバッテリー残量を見ることも可能です。

6時位置のインダイアルは通常時は第二都市の時刻が表示されています。ストップウォッチを選択時はストップウォッチに、タイマーを選択時は残り時間を、アラームを選択時はアラームの時間を表します。

4時と5時の間には日付が表示されています。電波時計なので日付を合わせる必要はありません。日付の切り替わりは0時になった瞬間に切り替わるタイプです。

ベゼル周り

MT-Gのベゼル

ベゼル上部には白字でG-SHOCKの刻印がされています。一見すると蓄光で夜に光りそうな感じがしたのですが実際には光りませんでした。

驚くべきは針の位置の精度。12時位置に合わせると秒針までピッタリ上を指します。これほどズレのない位置は見たことがありません。

MT-Gのベゼル

ベゼル下部にはSHOCK RESISTの刻印があります。この刻印がないとG-SHOCKらしくないのでMT-Gにもしっかりと刻まれているようですね。この刻印がダサいという声も聞きますが、それはG-SHOCKを解っていない者の意見でしょう。

ベゼルは前面がヘアライン仕上げ、側面がつや消し、エッジの部分が鏡面仕上げになっています。細かく仕上げの使い分けがされており品質の高さが伺えます。同じく金属製のG-STEELはここまで細やかに加工されていませんからMT-Gは特別なG-SHOCKということです。

裏蓋と側面

MT-Gの裏蓋

裏蓋にはトリプルGレジストのマークがあります。トリプルGレジストとは耐衝撃構造、耐遠心重力性能、耐振動構造のことです。簡単に言えば最強ということですね。裏蓋とは言ってもソーラー充電のMT-Gは電池交換不要なので開けることはまずありません。

裏蓋は肌に直接触れるため皮脂汚れが付着しやすい部分ですが、細かなデザインのため洗いにくいのが難点ですね。

MT-Gの側面

右側面にはLIGHTボタンとRECEIVINGボタン、あとはリューズとガードがあります。

ボタンを押した感じはカチッというよりもフワッとした感じです。

竜頭はねじ込み式なのでくるくる回して引っ張り出します。MT-Gは20気圧防水なのでこのような構造になっています。

MT-Gの側面

左側面にはMODEボタンがあり、このボタンで各モードへの切り替えを行います。ブルーアルマイトがアクセントカラーになっていますね。

バンド

MT-Gのメタルバンド

MTG-B1000BD-1AJFのメタルバンドは加工精度がとても高く動きもなめらか。MT-Gには樹脂製バンドのモデルもありますが、せっかくなら徹底的にメタルの質感を楽しんでもらいたいのでメタルバンドのモデルをオススメします。

バンドはそれぞれのコマで部分的に鏡面とヘアラインの使い分けがされているのでほどよく光を反射します。少し遠目で見るとキラキラした印象を受けますが近くで見れば甲虫のように黒光りして硬そうな印象です。この細やかな加工によって光の反射をうまく使えていると思いますね。

MT-Gのバックル

バックルにはG-SHOCKの刻印があります。

MT-Gのバックル

しっかりとした三つ折れ中留めです。

MT-Gのメタルバンド

MTG-B1000BD-1AJFはレイヤーコンポジットバンドという肉抜きされたメタルバンドに樹脂パーツを組み合わせたものが採用されています。

メリットはメタルバンドの軽量化と装着時のヒンヤリ感の低減。デメリットは見た目が安っぽくなってしまうこと。このあたりはG-SHOCKらしくていいでしょう。

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MT-Gの機能

腕時計単体の機能

腕時計単体の基本的な機能を紹介します。

MT-Gのライト

まずはライト。G-SHOCKはどのモデルもボタン一つでライトが点灯し文字盤を照らし暗闇の中でも時間が確認できます。

MT-Gに搭載されるライトはホワイトのLED。フワッと点灯しフワッと消えます。このLEDライトは真っ暗な部屋の中で使用すれば周囲がぼんやり見えるくらいの照度を誇ります。

MT-Gのモード

左下のMODEボタンを押すことでモード切替ができ、ストップウォッチ、タイマー、アラームの3つのモードが選択可能です。これらについてはG-SHOCKの標準機能でどのモデルにも搭載されています。

タイマーとアラームの時間の設定は竜頭を回すことで行えますが、アナログ式なので設定しにくく腕時計側で設定することはオススメしません。

MT-GのRC

MT-Gには電波受信機能も搭載されています。

自動で電波を受信するので常に正確な時刻が表示されていますが、右下のRECEIVINGボタンを長押しすることでいつでも電波を受信できます。

MT-Gのインダイアル

6時のインダイアルに第2都市の時刻を表示できるデュアルワールドタイムも搭載。

MT-Gのベゼル

ベゼルに刻まれた世界各国の都市を選択することで時刻を設定できます。これは竜頭を回して設定可能。

僕は基本的にワールドタイムは使うことが無いので第二都市をUTCに設定し「ロンドンは午前3時か…」と国際ビジネスマンごっこくらいにしか活用できていません。

G-SHOCK CONNECTEDとの連携機能

MT-Gとスマホ

MTG-B1000BD-1AJFはBluetooth搭載モデルなのでスマホアプリ「G-SHOCK CONNECTED」と接続することでさらに幅広い機能が使用可能となります。

G-SHOCK CONNECTED

G-SHOCK CONNECTEDでは時刻取得履歴、ソーラー発電量、タイムゾーンの更新履歴が確認できます。

G-SHOCK CONNECTED

またワールドタイムの設定と、第1都市第2都市の時刻切り替えも1タップで行えます。切り替え時に時計の針が動き出すのは何度見ても飽きません。

G-SHOCK CONNECTED

タイマーとアラームの設定もアプリで可能。腕時計単体で設定するよりも簡単なのでアプリの使用がオススメ。

G-SHOCK CONNECTED

あとは腕時計の使い方が確認できます。G-SHOCKは機能が豊富な分それぞれのコマンドを覚えておく必要があるので要確認。

G-SHOCK CONNECTED

腕時計の細かい設定もアプリで行います。

操作音、アプリ接続時間、ライト点灯時間などが設定できます。しかしこれらは腕時計単体で設定できるようにしてほしかったというのが本音ですね。いちいちアプリで設定するのは正直面倒です。

ちなみにアプリと接続することで腕時計の時刻も自動で修正されるので時刻がズレることは本当にありません。常に正確であることは電波時計の最大の強みです。

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MT-Gのバリエーション

MT-G

MT-Gにはいくつかバリエーションがあります。まずはスタンダードなメタルベゼルMTG-B1000シリーズ。

これにもいくつか種類があってメタルバンドと樹脂バンドで大きく分かれます。あとは本体のカラーやインダイアルのカラーが異なるくらいで機能に差はありません。

MT-G

個人的にはMTG-B1000B-1AJFが最も完成されたMT-Gだと思いますね。このデザインは完璧。樹脂バンドの方がこのMTG-B1000Dシリーズには合っていると思います。メタルバンドだと少々全体のバランスが悪いような気がしました。

MT-G

カーボンベゼルを搭載したMTG-B1000XBDシリーズ。

これは文字通りベゼルがカーボンでできています。カーボンの柄と積層ベゼルが美しく、カーボンベゼルなのでメタルベゼルのモデルよりも10gほど軽くなっているのが特徴です。

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MTG-B1000BD-1AJFを2年使用した感想

MT-G

2年間使用したMT-G

MTG-B1000BD-1AJFを2年間使用した感想としては「カッコいい」。シンプルで稚拙な感想かもしれませんがこれが一番しっくりきますね。

時刻を見るたびに腕時計がカッコいい。隅々までこだわり抜いて作られているのが見て取れるデザインは何度見ても飽きることはありません。

MT-G

難点としては重さ。

一部樹脂パーツが使用されているとはいえほとんどが金属製のMT-Gは当然他のモデルよりも重くなります。とはいえこれは他の金属製腕時計にもいえることで、特に機械式の腕時計と比べればMT-Gが特別重たいわけではありません。

それでも樹脂製G-SHOCKの重量が60グラムほどであることを考えればMT-Gは重たい方ではありますが。

MT-G

ストップウォッチなどの機能はデジタルのG-SHOCKに比べると使いにくいです。MT-Gはアナログなので機能面ではデジタルに劣りますね。

頑丈さに関しては語るまでもないでしょう。G-SHOCKですから日常使いで壊すことの方が難しいです。時計表面の硬度も高く、何度かぶつけているはずなのですが目立つような傷は全くついていません。

前世代のMT-Gの耐久テストの動画がG-SHOCK公式youtubeチャンネルにありました。

正直、何を想定したテストなのか全く理解できませんが、通常の使用で壊れることは絶対に無いということだけは理解できました。

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アナログG-SHOCKの完成形

MT-G

個人的にMTG-B1000シリーズはアナログG-SHOCKの完成形だと思っています。

機能面ではデジタルG-SHOCKに一歩遅れを取っていますが、このデザインの完成度と加工精度の高さはMT-GならではのものでG-SHOCKの他のシリーズにはありません。

MT-Gは価格は高いのですがそれに見合った製品の質感があります。MT-Gはそれほどカシオのこだわりが詰まった製品なのです。

MT-G

最近、新型のMTG-B2000が発表されたので今回紹介したMTG-B1000BD-1AJFはいずれ廃盤になると思われますが、個人的にはMTG-B1000シリーズのデザインが好きです。

もしMTG-B1000シリーズのデザインが気に入っているのなら在庫のある間に購入することをオススメします。この世代のMT-Gの魅力はこれからも色褪せることは無いでしょう。

僕はこのMTG-B1000BD-1AJFを壊れるまで使おうと思ってはいますが、これの腕時計がG-SHOCKであることを考えるとそんな日は来ないのでしょうね。

もち
もち

追記:2023年現在も愛用していますが全く壊れる気配はありません。

出典:カシオ公式サイト

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