さて、このブログは主にホーネット250について書いていますが、その中でも「ホーネット250 馬力」という検索ワードでたどり着く方が多いようです。
このことから読み取れるように、やはりバイクのパワーというものは関心が高いようです。馬力なんてただの数値だとわかっていてもつい追い求めてしまう気持ちは僕も十分に理解できます。車やバイクのスペックでまず気になるのが馬力ですからね。
そこで今回はホーネット250の馬力はどのくらいか、実際に乗ってみるとどんなものかという内容についての記事を作成しました。
ホーネット250の馬力を知りたい方は、その先にある「速さ」に興味があると思いますので、加速や最高速などを中心に記載しています。
ホーネット250の馬力は?
ホーネット250の馬力は40馬力です。
ホーネット250のエンジンはCBR250RR(MC22)のエンジンを低速寄りに設定したものです。そのためCBR250RRと同じ馬力となっています。
しかし実際の速さでいえば、同じエンジンを積んでいるとはいえホーネット250とCBR250RRでは、加速、最高速ともにCBR250RRが勝ります。CBR250RRは速さを求めて作られたバイクであり、それをマイルドに乗りやすくしたホーネット250よりも速さで勝るのは当然のことです。
またホーネット250の特徴である高回転エンジンですが、CBR250RRの方がより高回転まで回るようになっています。
ホーネット250の速さについて
40馬力のホーネット250の速さはどのくらいなのかについて。速さといっても様々ありますが、ここでは加速と最高速という観点から記載しています。
ホーネット250の加速
参考タイムではホーネット250の0-100km/h加速は5.2秒で、これは車でいえばシビックタイプR(FK8)の5.7秒に近い数字です。
0-100km/h加速ですが、例えば軽自動車だと15~10秒、1.5リッター前後のコンパクトカーであれば12~9秒です。一般的に加速が良いとされる車ですと7~6秒台であり、0-100km/h加速が5秒台であればかなり速い部類になりますので、ホーネット250も十分に速い加速を持っているといえます。ただしこのタイムはMTバイクのスタートダッシュになれているライダーが操作した際の理想値なもので、素人ライダーが乗るともう少し遅くなるでしょう。
ホーネット250の加速が良いのは100km/hまで。そこから加速の伸びがなくなっていき、140km/hあたりで加速感を感じることはほとんど無くなります。以降はパワーを絞り出すように苦しい加速が続きます。
加速が必要な場面の代表は追い越し時ですが、ホーネット250で普通車に対しての追い越しは全く問題ありません。一般道を走っていて加速に不満を感じることはまずないでしょう。高速道路上でも適切にギアを落とせばスムーズに追い越しができます。
ホーネット250の最高速
ホーネット250の最高速は170km/hであり、これは250ccというクラスを考えれば十分すぎる速さです。実際に170km/hの速度を使う場面はありませんが、一応このくらいは出せるということで余裕を感じることはできます。
ただし、加速の欄でも記載しましたが140km/h以降の伸びがほとんどありません。160km/hまではなんとか出せるのですが、160~170km/hまでの10km/hを加速するのに時間がかかります。よほど長い直線でなければ現実的に出せる速度ではありません。
最高速に関しても理想値が170km/hというだけであり、実際にホーネット250で巡行できる速度は140km/hが限界だと感じました。
速度については一般車の流れをリードするのは余裕で、流れに遅れることはまずありません。加速同様、下道を走っていて速度不足を感じることは無いでしょう。
高速走行も通常の速度ならば問題なく、同250ccクラスの他のバイクに比べるとパワーはある方なので楽に感じると思います。ただしホーネット250は高回転型のバイクゆえ高速巡行時はかなりエンジンが回りますので、人によっては高回転時の甲高い音が気になるかもしれません。
僕の速度基準ですが、クラウンクラスの車が後ろにいれば積極的に道を譲るようにしています。2500ccのクラウンであれば加速はホーネット250の方が速いのですがスピードを出すことに対する余裕が違いすぎてペースが合わないことが多いです。排気量の大きな車からすると250ccバイクは邪魔になると思いますし最高速も伸びませんので、相手も速度を出していれば引き離すことは厳しく、ゆったりとした余裕のある走りをする方がよいでしょう。
ホーネット250と同じくらいのパワーの車種
先に述べたCBR250RRもそうですが、よく比較にあがるカワサキのバリオスなんかも同じ40馬力。1990年代の250ccは40~45馬力で売っていました。その後はありとあらゆる規制に対応するためにパワーは落ちていきました。
現在ではカワサキのZX-25Rが45馬力と250ccでは最高出力を誇っています。ZX-25Rは4気筒ですからクォーターマルチが復活し、これから盛り上がりそうな雰囲気です(ただ価格が82万円と非常に高価なのがネック)。ZX-25Rが登場するまではCBR250RRの41馬力が最高でした。
現在は昔に比べて様々な規制がありますので、自由な物作りは難しくなってきているのでしょう。ですから今のバイクと昔のバイクを比べるのはナンセンスです。単純に比較できるものではありません。
バイクメーカーは250ccの高出力バイクを作ろうと思えば作れるはずですが、やはり経営のこともあり採算の取れないものは会社として作れません。250ccバイクも総じて価格は高くはなりましたが、この時代でも自社の持てる技術を惜しみなく投入しハイパフォーマンスなバイクを作る日本のメーカーには脱帽です。
最後に、現在ホーネット250の中古車価格は高騰しています。僕が7年前に購入した時であれば40万円で状態の良いものが購入できましたが、現在では倍近い相場になっています。
ホーネット250に乗りたいなら早めに買ったほうがいいかもしれませんね。
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