先日、ジムニー(JB23)の定期点検でスズキのディーラーを訪れた際に、代車としてスペーシアを借りました。
初めてハイトールワゴンを長時間使用したのですが、正直すごく便利でした。乗り換えようかと思ったくらいです。
せっかく代車としてスペーシアを借りたので、ジムニー乗りの僕から見たスペーシアの良さ、ジムニーからスペーシアに乗り換えたらどうなのかを語ろうと思います。
注意点として、ジムニーとスペーシアは全く異なるタイプの車であり、単純に比較できるものではないということだけご承知おきください。
ジムニー(JB23)と比べてスペーシアの良いところ
ジムニー(JB23)と比べてスペーシアの良いところですが、主に3つあると思いました。
- スペーシアは収納スペースが多い
- スペーシアは後部座席が広く積載性が高い
- スペーシアにはスライドドアがついている
スペーシアは収納スペースが多い
スペーシアに乗り込んですぐに思ったことは、収納スペースが多いということ。
いたるところにトレーやボックスが設置されていました。
「こんなに何を入れるんだ…」と思いましたが、車の収納スペースが多くて困ることはありません。
逆にジムニーは収納スペースが少なく、そこに入る物の量も少ないです。
僕が知る限りジムニーでまともに物を入れられるのはグローブボックスくらいです。ここも車検証と説明書を入れたらあとはほとんど何も入りません。
そしてジムニーは特にドリンクホルダーの位置が使いにくいです。飲み物を取るために後ろに体をひねる必要があり、なぜこんなところに設置したのか常に疑問を感じています。
一方のスペーシアは、エアコン吹き出し口のすぐ下という使いやすい位置にドリンクホルダーが設置されていました。これは運転に集中するうえで重要な項目なので、ここは評価できますね。
ドアの下にもドリンクホルダーがありました。
ここにはペットボトルなどを入れておくのでしょうか。
天井にも収納があります。
形状からしてティッシュボックスがぴったりはいりそうですね。
こんな機能ジムニーにはありません。
スペーシアは後部座席が広く積載性が高い
スペーシアはジムニーとは比べ物にならないほど後部座席が広いです。
ジムニーは後部座席に人が座ると、足物とのクリアランスは拳1つ分程度でしたが、スペーシアは拳3つ分はクリアランスが確保されていました。
さらに後部座席を完全に倒すと、車内に完璧なフラット状態を作ることができます。積載量はかなりのものでしょう。
ジムニーもルーフキャリアを取り付けることで積載量を増やすことができるが、スペーシアはそんなことしなくてもこれだけのスペースが確保できます。
電動スライドドア
スペーシアにはスライドドアがついていますが、これが本当に便利。
ジムニーだと買い物をして両手がふさがっている状態でバックドアを開けるのは結構大変です。
スライドドアだと軽い操作で「スーッ」と開いてくれますから、とてもスムーズに積み込みができます。
ジムニーにもスライドドア付けて欲しいと思いましたね。
スライドドアはスイッチでオフにもできます。オフにすれば自動でスライドドアしなくなります。
みたところシートヒーターも左右独立なんですね。僕のジムニーはシートヒーターがついていますが左右独立していませんから、誰も座っていない助手席がいつも暖かくなっています。
横滑り防止機能も付いているみたいです。これがあると北海道の冬の凍結路面でもあまり滑りませんからいい機能ですね。
ジムニーからスペーシアに乗り換えたらどうなる?
ジムニーからスペーシアに乗り換えた場合を考えました。
まず悪路の走破性は比べるまでもないでしょう。これはジムニーの最大の強みですから、スペーシアの方が劣るのは当然です。なのでアウトドアにはジムニーの方が向いているといえそうです。
ところが、スペーシアは積載性が高いのでキャンプ道具などがたくさん積み込めます。実際のところ、アウトドアといっても悪路を走るよりもキャンプ場にキャンプしに行く方が多いので、使い方によってはスペーシアの方がアウトドア向きかもしれません。
そしてスペーシアは後部座席を倒すとフルフラットになりますから、車中泊も余裕です。ジムニーで車中泊を快適に行うには、そこそこ準備が必要ですから、比べるとスペーシアの方が便利です。
あと、スペーシアはジムニーに比べて車いじりの楽しさはほとんどなくなります。ジムニーはカスタムパーツが豊富ですから、自分好みの車に仕上げていくことができます。スペーシアにはカスタムパーツはほとんどありません。いじりたいならジムニーでしょう。
ジムニーに比べてスペーシアは荒々しさがないので、良くも悪くも普通の車になります。これは車の性質の違いです。スペーシアは日常の足としてはとても便利ですし、そういった使い方を想定して作られています。
よって家族のいる方や、普段からたくさんの荷物を積む人、車に利便性と快適性を求める人はスペーシアの方がいいでしょう。
逆に車に趣味性を求める人、荒地を走ることに楽しさを感じる人はジムニーがベストチョイスです。
僕はジムニー派
完全な主観ですが、ジムニーとスペーシアの2台から1台選ばなくてはいけない場合、僕はジムニーを選びます。
僕は車にカッコよさや、走りの良さ、楽しさ、個性などを求めます。
普段から車にたくさんの荷物を積むことはほとんどありませんし、快適性だけをもとめることもありません。ドリンクホルダーは1つあれば十分だと思っていて、ドアも自分で開ければいい、両手がふさがっているなら持っている物を置けばいいと考えます。そして燃費を気にするならば車に乗らなければいいとすら思います。
このような考え方の違いから、スペーシアではなくジムニーを選ぶのは間違いありません。スペーシアが悪い車ということではなく、車の用途や車に対する思いの違いでジムニーを選びます。今回乗ってみて思いましたが、スペーシアもジムニーもどちらもいい車です。
僕は時々、「軽バンを買って車中泊で日本一周しようかな」と思うことがあります。その時はスペーシアも選択肢に入るかもしれません。
たまに自分の車とは異なるタイプの車に乗ると、違いに驚かされると同時に新たな発見がありますね。そして色んな車があることを再認識し、良し悪しもわかります。そうして初めて多様性を認めることができると思います。
今回スペーシアに乗ったおかげで今まで以上にジムニーライフを楽しめそうです。
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