さて、youtube で公開されているナショナルジオグラフィックの動画の中に「バイクでコーナリングの科学」という動画がありました。
これはバイクがどうやって曲がるのかを約3分の動画で説明しているのですが、短くまとまっており大変勉強になりました。
僕もバイクのコーナリングは得意ではなく怖いと感じる場面もあるので、コーナリングの仕組みを理解しておくことは事故防止のためには重要だと思います。
バイクのコーナリングのしくみ
動画の冒頭ではバイクのコーナリングの仕組みについて解説しています。力学的な話を非常に簡単に説明しているだけなのですが一般のライダーには十分な内容です。
コーナリングの際はバイクを内側に傾けて曲がりますが、反作用として外側に力が生じるという話です。これは実際にバイクに乗っているときでも体感できますね。
外側に力が働くので何もせずに乗っているとコーナーの外に膨らんでいき怖い思いをすることになります。そこで体の傾けてうまくバランスを保つわけです。ほとんどのライダーが無意識のうちにやっていることでしょう。実際にはツーリング程度の速度であれば何もせずともバイクは曲がっていきます。サーキットくらいの速度域になるとしっかり体でバランスを取らなければうまく曲がれませんね。
バイクの曲がる仕組みを理解していないと転倒につながるという話をしています。自動車学校で簡単に習う内容ですがほとんどの人は免許取得後に思い出すことはないでしょう。やはりレースやジムカーナなどの技術が必要な競技に興味が出ないとこういった話に関心を持つことはありませんね。
動画内では実際のコーナリングが失敗した場面を交えてなぜこうなってしまったのかを簡潔に述べています。レース中の事故の場合はこんなにも宙を舞うようですね。これはオーバースピードでコーナーに侵入してそのまま飛んでしまったようです。
こちらはコーナリングの際に車体を傾けすぎて転倒してしまった例です。そしてそのまま後ろのバイクにひかれました。ライダーは無事だったようです。体を傾けて曲がるのはカッコいいのですが必要以上にやってしまうとこのようになります。カッコいいはずのコーナリングが転倒してしまうと台無しですね。
コチラはモタードのようなバイクでミニサーキットを走っている様子で、コーナリング後にコース外の芝に乗ってしまいスピンを起こしました。コンクリートのコースと異なり芝の上は滑りやすいので注意が必要です。路上でも例えばマンホールや白線の上などは滑りやすくなっていますのでコーナーの途中にマンホールがあるとヒヤッとします。
このようにコーナリングには危険もありますから安全運転が一番ですね。僕も雨の日にリアがロックして滑ったことがありますが「終わった」と思いました。幸い横向きで止まったので事なきを得ましたが怖かったですね。こういった場面に遭遇した時に的確に対応できるほどのスキルはありませんからまずは危険な場面を作らないような運転を心掛けたいものです。
コメント