さて北海道は冬になりバイクには乗れない季節となりました。厳密にいえば乗っている人もいますが、特殊な人たちです。
2020年の夏もいろいろな場所にツーリングに行きましたので、1年の振り返りついでに今年訪れて良かったスポットを紹介したいと思います。
今年は道東、道央、道北を中心に走りました。時間の関係で道南には行けませんでいた、残念です…。僕の撮影した写真を交えながら感想を語ります。
また、それぞれの場所のGoogle mapを埋め込んでおきますので、気に入った場所があれば記録しておいてください。
サロマ湖とキムアネップ岬キャンプ場
7月に行った3泊4日北海道キャンプツーリングの1日目の宿。サロマ湖は今回が初めて。近くまでは来た事ありますが立ち寄ったことはありませんでした。
サロマ湖は湖と海がつながっている非常に珍しい湖です。北海道で最大の湖でもあります。
網走方面からサロマ湖を目指し走っていましたが、グーグルマップが提案してきた道がなかなか閉塞感のある林の中。
時間も夕方だったので熊出たらどうしようかと怯えながら走行しました。
グーグルマップは時々こういったマイナーな道を進めてきますが、楽しいので良しとしています。
サロマ湖畔のキムアネップ岬キャンプ場に1泊しました。
ここのキャンプ場は無料にもかかわらず立派な管理棟に綺麗な炊事場、清潔なトイレが揃っており、場所が場所なら1,000円は取られても納得できるクオリティ。さすがは北海道といったところです。
このキャンプ場はなにより夕日がキレイ。オホーツク海に沈んでいく夕日をゆったりと眺めることができます。
静かな湖とこれでもかと主張してくる太陽はどこでも見れるものではありません。この景色が無料で堪能できるとは…。
景色も良く無料であるということで文句なしに最高のキャンプ場ではありますが、唯一の難点としては蚊が多い。やはり湖畔という水辺なので仕方ありませんが、テント内にも侵入されて僕は一晩で20か所刺されました。苦手な方は虫よけスプレー必須ですが、ここまで数が多いと無駄かもしれません。
ちなみにサロマ湖周辺にはコンビニやスーパーはなく、バイクで5分ほどの距離に個人商店があるのみ。コンビニは最寄りのセブンイレブンまで15分ほどかかります。
道東方面、特に網走紋別地域でキャンプをするならキムアネップ岬キャンプ場は抜群にオススメ。買い物だけ忘れないよう注意すれば最高の1泊となることでしょう。
クッチャロ湖とその周辺
3泊4日北海道キャンプツーリングの2日目にクッチャロ湖畔キャンプ場に1泊しました。
このキャンプ場をベースに浜頓別町周辺を散策しましたが、なかなか楽しめました。
クッチャロ湖は静かな湖という印象。そこまで大きな湖ではありません。
湖畔のキャンプ場は400円で、広いサイトに綺麗な炊事場、管理棟内で買い物や充電も可能。自販機も完備。コインランドリーもあるし、真横には温泉施設。全く不自由のないキャンプ場でロケーションも最高。これ以上何か求めるものがあるのかというほど完璧です。
少し走れば浜頓別町の街中にたどり着きます。多くはないが買い物施設や飲食店もあります。ツーリングライダーが利用するには不便のない町です。
この日 僕は狂っていたので一人で焼き肉を食べました。いつもはこんなことしないんですけど、これでもかというほど金を使いましたね。キャンプ泊でお金を浮かせているのに、結果的に出費が多くなります。
浜頓別町から少し走るとクローバーの丘という展望台があってここが穴場スポット。高地にありクッチャロ湖を一望できますが、有名な場所ではないので人は全くいません。
浜頓別町について時間があるけど遠くに行くほどではないという時に訪れるには最高の位置にあります。さらにここからエサヌカ線へのアクセスも良いので、キャンプ後ここに立ち寄ってエサヌカ線を目指すルートもオススメできます。
クッチャロ湖もサロマ湖同様に夕日が綺麗。というか夕日はどこで見ても綺麗なのかもしれません。
北見神威岬
3泊4日北海道キャンプツーリング2日目にサロマ湖からクッチャロ湖を目指して海沿いを走っていると北見神威岬が現れました。
スルーしようと思いましたが、せっかくなので立ち寄ってみました。
結果的には大正解。めちゃくちゃ綺麗でしたね。
僕は北海道の岬はほとんど訪れていますが、この北見神威岬は海の綺麗さだけならナンバー1といっても過言ではないほどです。
海の青さが他の場所と違います。ここの青は深く、緑色にも見えます。とにかく色彩豊かで奥行きの感じられる水の色でした。
ファサーっと芝生があって海が一望できる広い駐車場。ロケーションは最高。ただ柵など無く海の直前まで断崖絶壁なので、撮影しながら走り回ってると転落する危険性はあります。
ここにテント張って1泊するのは最高だろうなと思ったのですが、夜は光が無く昼間とは別世界なんだと思います。
エサヌカ線
さて、ライダーの皆さんにはあまりに有名で今更紹介するまでもないエサヌカ線。
僕は初めてエサヌカ線を走りました。北海道で7年間もバイクに乗ているのに走ったことが無かったのですね。いままで意外と行く機会がありませんでした。
しかし初めてのエサヌカ線は最高すぎました。
なにが最高って、とにかくまっすぐ。なにもない。ひたすら走る。これほど走りに特化した道はない。富士スピードウェイの直線よりもはるかに長い直線が続きます。
途中で数回の曲がり角はあるものの、全体を通して約16.5kmの直線です。
最も長い直線は約8kmあります。時速60kmで走っても8分かかります。しかも信号・電柱・ガードレールは一切なし。本当に道があるだけです。
とりあえず道の真ん中に立って写真を撮ってみましたが、これだけで作品になりますね。
宗谷岬
ライダーの聖地、宗谷岬にも行きました。
僕は毎年のように宗谷岬を訪れていますので最初のような感動はありませんが、それでもやっぱり宗谷岬にたどり着くと「今年も来たなあ!」という達成感を感じます。
見慣れたモニュメントです。お盆の時期にここに来ると写真を撮るために多くの人が列を作っています。
日本最北端といいますが、厳密には最北端ではありません。実際の日本最北端は宗谷岬から少し北の弁天島。しかし通常の方法ではたどり着くことはできませんので、一般人が訪れることができる最北端はやっぱり宗谷岬です。
こんな感じのアングルで撮影するとバイクとモニュメントと海を1枚に収めることができます。宗谷岬に来ました感が出ている1枚で気に入っています。
この日は平日であり、さらにコロナの影響もあってか観光客はほとんどいませんでした。
最盛期にはバイクだけで100台以上が並びますので、そう比べるとどれだけ人が少ないか分かります。
宗谷丘陵と白い貝殻の道
僕はいつも宗谷岬にたどり着いたあとはそのまま海沿いを走っていくのですが、今回は上に行ってみました。
宗谷岬周辺は宗谷丘陵という名の丘になっています。確かに宗谷岬を目指して走っていると、山の中を走ることになり、アップダウンを繰り返すルートもあります。
宗谷丘陵は主に牧場として使用されているようです。高地なので見晴らしがよく風も気持ちよく抜けていきます。
風力発電の数が多くて壮観でした。実際の景色は奥までずっと緑が続いていて広大さを感じることができます。
宗谷丘陵から白い貝殻の道へ向かうには道中に看板が立っているのでそれに従って走るだけです。道幅は狭いので対向車には十分に気を付ける必要があります。
白い貝殻の道は突然始まります。その名の通り貝殻を敷き詰めてできた道らしいです。
白い貝殻の道はフラットダートになっており、基本はどんなバイクでも問題なく走れます。ただ途中で止まるのは僕のようなチキンライダーには少し怖いかもしれません。場所によっては坂になっているところもあります。
一番高いところは最高の景色。道の白、空の青、木々の緑。色は少ないのですが調和が取れていて美しいです。
ここは今まで走った道の中でも一二を争う美しさでした。遠回りして走る価値は十分にあります。
稚内駅近くのハンバーガー屋さんと防波堤ドーム
稚内駅にポケモンのマンホールがあるということで寄ってみました。
このためだけに稚内駅に来たので遠回りになってしまったのですが、せっかくなので昼ご飯を食べることに。
駅周辺にはいくつかお店がありますが、僕が選んだのはデノーズというハンバーガーのお店。ツーリングマップルにハンバーガーが大きいと書いてあり、キャンプツーリング中なのであまり食べすぎるのはちょっと…と思っていましたが、食欲に負けてしまいました。
実際のハンバーガーは直径20センチほどの大きさ。ピザかな?
普通サイズで価格も安くてこのボリューム。ラッキーピエロを思い出しました。大きさだけではと思いきや味もうまい!この大きさながらもおいしいので飽きることなく食べ進めることができます。
おすすめのミルクセーキも注文。これがほどよい甘さでデザート代わりに。食べて飲んで満腹になりました。
ちなみに僕が訪れた後、稚内駅周辺は大雨の影響で浸水したらしく、ここの店も被害にあったのではないかと心配しています。来年も稚内市には訪れると思うのでまた寄りたいですね。
そして稚内駅まで来たら近くの防波堤ドームは見ておきたいところ。稚内市で最も有名な観光スポットではないでしょうか。
このような写真が撮れます。防波堤ドームはデザインも良くバイクと撮影するにはもってこいの場所。ただこの写真は微妙ですね。もっといい撮り方があったと思いますが、正直そこまでこだわりはなかったので軽く撮影して終了でした。
豊富町の平原
ポケモンのマンホールがあるとのことで立ち寄った豊富町。マンホール目当てだったので全く観光はしていません。豊富町は牛乳が有名ですね。北海道の誇るコンビニエンスストアであるセイコーマートには豊富町の牛乳が売られています。
思いがけずよかったのが平原。直線も長くてエサヌカ線やオロロンラインを髣髴とさせますが、なにより左右の原っぱが終わりなく続いています。
正確な名称が分かりませんが、サロベツ湿原というのでしょうか。
歩きだったら端までたどり着けないんじゃないかと思うほど広い。あいにく曇っていたのですが晴れだったら最高でしょうね。端まで11kmほど原っぱが続いているようです。
オロロンライン
北海道の道でライダーに最も有名かつ人気なのがオロロンラインでしょう。北海道ツーリングの情報を検索してオロロンラインの名を聞かぬことなどありません。
ノシャップ岬を通り過ぎて宗谷サンセットロードという道を走っているといつの間にかオロロンラインに合流します。日本海側の平坦な道で、右手に利尻富士が見えます。
ここ道もなにもない直線です。エサヌカ線ほどまっすぐではなく、緩やかにカーブしている個所もあります。
停まって写真を撮るには良い道です。どこで撮影しても同じような写真が撮影できます。
途中にある北緯45度通過点モニュメントで1枚。ここもそこそこ有名な場所で、オロロンラインを走っているライダーのほとんどは立ち寄って写真を撮っていきます。この日は誰もいませんでした。
左手に並んでいる風車はオトンルイ風力発電所です。20機ほどの風車が立ち並んでおり、なかなかの迫力があります。
オロロンラインはずっと続いているので、目的無く走り続ければそのまま石狩市までいけます。
美瑛の青い池と色彩の丘
富良野と美瑛にも行きました。どちらもしっかりと走ったのは初めてでした。
美瑛の青い池を訪れました。ここはかなり有名な場所なので観光客(家族、カップル)が多くて、僕のようなソロライダーは少し浮き気味でしたがそんなことは気にしません。
青い池と聞いてはいましたが想像していたよりも青かったです。青というか水色、スカイブルーみたいな色の池でした。
ここは人口の池なのですが自然にこのような色になったみたいですね。以前は全く観光客も来ないような場所だったそうですが、Windowsの壁紙に採用されてから有名になり、結果的に観光地として成功を収めたようです。
同じく美瑛にある四季彩の丘にも行きました。富良野・美瑛は花関係が有名で観光地がたくさんあります。僕が四季彩の丘を訪れた理由としてはたまたまテレビで見かけたからです。他にもたくさん綺麗なスポットはあるようです。
しかしここもなかなの景色でした。いろいろな種類の花が綺麗に植えられていて絵画のような色合いになっています。
北海道は見どころ満載
いかがでしたでしょうか?
2020年はコロナもありあまり多くの場所には行けませんでした。特に人の多く集まる場所は避けて走っていたので、かなり限定的なツーリングでしたね。
ただ北海道はどこに行っても楽しいです。休日に少し走るだけでは全然足りないほどの広さです。
できれば数か月間の休みを取ってツーリングしたいほどです。北海道はどれだけ時間があっても回り切れないほどたくさんの道や観光地に恵まれています。
僕もせっかく北海道に住んでいるので最大限楽しみたいと毎年キャンプツーリングをしています。
いまだ北海道を訪れていない方はぜひ来てください!最高ですよ!
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