さて、2020年も6月となりました。
一昨年と昨年はバイクにあまり乗れておらず、今年はたくさん乗るぞと意気込んでいたものの、4月と5月は乗りませんでした。
北海道は夏を過ぎると急激に寒くなります。秋になるともう気温は10度を下回ることもあります。
どのくらいから寒くなるかといいますと、だいたい10月から寒さが厳しくなり、場所によっては11月から雪が降ります。
これだけ寒くなりますから秋になるとバイクに乗ろうという気すら起きなくなります。寒いとバイク乗っていても苦痛なだけなんですよね…。
さらに北海道は冬になると雪が降り、そして道が凍ります。当然ですがバイクに乗ることはできません。まあ乗れないことはありませんが、乗っている人を見たことはありませんね。
(実は北海道では冬でもバイクに乗れる雪中バイクまたは雪上バイクという競技がありますが、これは一部のバイクが好きすぎる人たちだけがやっていることで、基本的に普通の人は冬はバイクに乗りません。)
つまり北海道でまともにバイクに乗れる時期は4月~10月ということです。さらに快適にバイクに乗れるという条件にすると5月~8月まで限られます。北海道はライダーの憧れの地ですが、北海道の人は意外とバイクに乗れないんです。
そんなこともありまして、たくさん乗るなら早いうちに乗らないといけません。僕も6月からは毎週ツーリング行くぞと意気込んでおりました。
ただ、なかなか時間がなくてツーリングに行けず、しかし天気も良く気温も高くツーリングには最適な季節になってきて、毎日バイク乗りたいと思いながら仕事をしていたのです。
そして先日、その思いがもう抑えられなくなり、上司に「明日休みます」と連絡をして、休みをGET。月曜日から仕事を休みまして、ツーリングに行ってきました。
毎年のことですが、最初のツーリングは襟裳岬に行くのが自分の中で恒例になっています。今回も2020年初ツーリングでしたので、襟裳岬に行ってきました。
出発前の準備
朝8時に家を出る予定でしたが、なんだかんだゆっくりしていたら10時を過ぎてしまいました。襟裳岬までは僕のペースで片道2時間半はかかり、休憩込みで往復6時間はかかると見込んでいました。
僕はツーリングに一眼レフカメラを持っていくのですが、カメラはリュックに入れています。いつもはリュックを背負ってバイクに乗るのですが、3キロほどあるリュックを背負いながら長距離を走ると想像以上に疲れます。
できれば荷物は無しで行きたいのですが、ツーリング先で綺麗な写真を撮りたいと思うとどうしてもカメラは持っていきたいのです。
そこで今回はリュックをリアシートにツーリングネットで固定していくことにしました。これならばリュックを背負わなくてもいいので疲れませんし、カメラも持っていくことができます。
しっかりと固定して、さらに手で押したりずらしたりして落ちないことを確認しました。走行中に落ちて後続車にあたりでもしたら面倒なことになりますからね。
黄金道路
さて、十勝の広尾町を通って襟裳岬を目指すのですが、この時ずっと海岸沿いを走ります。この道を黄金道路というのですが、僕はここがとても好きで、毎年最初に走るようにしています。
この黄金道路は海の横をひたすら走ります。道中は適度なカーブが多いので、きれいな景色と相まって走っていて飽きることはありません。
トンネルが多くありますが、このトンネルがめちゃくちゃ寒い。
夏場は良いのですが、6月の気温だと相当寒いです。おそらくトンネル内は10度くらいの気温でしょう。
しかもこのトンネルがいくつかあるのですが、ひとつひとつが長いのです。3キロくらいのトンネルがいくつかありますが、トンネルを出るまでに体が冷え切ってしまい、震えながら走ることになります。
この日は平日でしたし、外出自粛明けの余韻もあって道中はほとんど車を見かけませんでした。前にも後ろにも車がいないのでかなり快適に走ることができましたが、自分以外だれもいないので少し寂しかったですね。
誰もいないので写真も自由に撮れました。写真撮って思いますが、やっぱりホーネット250はいいですねぇ。
襟裳岬
さあ、襟裳岬に到着しました。だいぶ走りましたので、着いたのは13時でした。
襟裳岬についてお伝えしたいことは、とにかく風が強いということ。
黄金道路を抜けてえりも町に入るとだんだん風が強くなります。襟裳岬までの道は防風林や建物など全くありませんから風がモロに当たります。ホーネット250は軽いので強風の中で直線を走っているとフラフラしますし、やはりニーグリップは大事だと実感できます。
やはりコロナの影響と平日ということで、全然人がいませんでした。
平日に襟裳岬に来たのは初めてでしたが、いつもは車が駐車場いっぱいに停まっています。こんなにスカスカな駐車場は初めて見ました。
朝は曇っていたのですが徐々に晴れてきて、襟裳岬に到着したころには晴れていました。
海の青と空の青で青しかない景色です。
僕は毎年襟裳岬に来ていますが、いつも晴れています。わりとどこに行っても晴れますので実は晴れ男なのかもしれません。しかしキャンプツーリングの時は毎年雨が降るんですよね。晴れて欲しい時に雨が降るという面では雨男でしょう。
岬についても全然人がいませんので、今日は先端まで行きます。
いつもは家族連れとかカップルとかがいてなかなか一人では先端に行く勇気がありませんから。
襟裳岬の先端までは階段で行けますが、写真の通りかなり長いです。階段も急ですし、結構疲れます。
岬の先端からは岩礁が見えます。
襟裳岬はゼニガタアザラシの日本最大の生息地であり、子育てのシーズンにはゼニガタアザラシの親子の姿を見ることができます。探してみましたが、この日は一匹もアザラシを見つけることはできませんでした。
岬の先端から戻るには、またまた長い階段を上り下りします。
写真の奥に見える建物まで道は続いており、行きは景色を見るという目的があるのでいいのですが、戻りはただ戻るだけなのでただただしんどいです。
ひとりでブツブツと「しんどいなぁ!長くないかぁ!?」などと呟きながら歩いていたら、後ろから男性が来ておりすべて聞こえていたようです。恥ずかしい思いをしました。
襟裳岬の位置はここ。北海道を逆から見るという珍しい図です。襟裳岬を中心に考えれば北海道はこう見えるのでしょうね。
ツーリングライダーの皆さんにはアクセスの悪い場所にあります。函館や苫小牧からは遠く、わざわざ訪れようと思わない限りは立ち寄ることのないスポットかもしれません。
しかし訪れる価値は十分にあると言える景色が広がっています。
えりも名物ラーメン1,100円
岬の散策後は腹ごしらえです。ちょうどお昼の時間でしたからお腹も空いていました。
えりも岬観光センターという施設が併設されています。ここでは海産物が売っているほか、食堂やお土産屋さんなどがあります。
車も全然ありませんでしたから食堂も空いているだろうと思いながら中へ入ると、ほとんどだれもいませんでした。あまりに客がいないので食堂はやっていないのかと思いましたが、おばちゃんに尋ねてみると営業中とのことで食事ができました。
ここでいただくのは「えりも名物ラーメン」です。魚介類満載のラーメンで、カニの足がまるまる1本入っていますし、つぶやたこも入っています。これは塩味であっさりといただくのが僕のオススメです。価格は1,100円です。魚介類満載の割には安いと思います。
カニの足が身を取りにくくて食べづらいです。箸で器用に身を出して食べますが、あんまり食べれずに終わります。カニの足の主な役割はダシです。ダシが出ておいしいのです。だから食べれなくてもいいのです。
あとはつぶがおいしいです。ラーメン以外にもつぶ焼きが売っていますので手軽につぶを味わうことができます。つぶは弾力のある触感と貝のうまみがたまらないです。
他にもうに丼やいくら丼などの定番丼ものもあります。うに丼はスーパーうに丼という4,500円のものがありましていつも気になっているのですが、さすがに高すぎて注文することはできません。いつか僕が富豪になった暁には注文してみたいものです。
フンベの滝
襟裳岬からの帰り道、行きと同じ黄金道路を走ります。
行きとは逆側からの景色になりますので、これまた飽きずに走ることができます。
黄金道路は本当に走りやすくて何度走っても楽しいですね。
フンベの滝という、小さな滝があります。バイクと滝を1枚の写真に収めることができるくらい小さな滝です。
落差は10mにも満たない小さな滝ではありますが、海沿いにあるということで周辺にはこれ以上ないほどの爽やかさが溢れています。
広尾町側から襟裳岬に向かっているとこの滝は反対車線側になりますので立ち寄りにくいです。
襟裳岬から広尾町へ向かう道中であれば左側に滝がありますのでスムーズに入ることができます。黄金道路はスムーズに走れるゆえ、この滝に立ち寄る人は少ないようで、人がいるところはあまり見たことがありません。
ツーリングも後半に差し掛かって疲れ始めたところで、滝のマイナスイオンに癒されます。ライダーの皆さんは立ち寄ってみてはどうでしょうか?オススメです。
広尾町のパティスリー・ウエダ
帰宅の道中、広尾町に立ち寄りました。
せっかくなので何か買って帰ろうと思い、お菓子屋さんを検索。
良さげな店を見つけたので行ってみました。
パティスリー・ウエダという洋菓子屋さんです。
お店の外観はかなりおしゃれでしたので、僕のようなバイク野郎が入っても大丈夫の中と思いましたが特に気にすることなく中へ。
ちょうどお客さんがいましたが、地元の方のようでお店の方とお話しされていました。その後も来るお客さんは地元の顔見知りの方のようで、地元に愛されているお店のようですね。
男性の方がやっているお店でした。本当はケーキが食べたかったのですがバイクで持ち帰ると確実に崩れるのであきらめることにし、代わりに焼きドーナツ10個入を購入しました。
お店の方が「バイクの後ろに積んでいくなら、空き箱に入れてあげるよ」と大きめの箱に入れていただきました。おかげでバイクに積み込みやすくて助かりました。
この後は休憩を取ることもなくひたすら走って帰宅しました。
帰宅して購入した焼きドーナツの箱を開けてみましたが、丁寧に梱包されていました。サービスでここまでやっていただいて本当に感謝です。
ドーナツはめちゃくちゃおいしいので、広尾町に訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。
やっぱりツーリングは楽しい
さて、2020年初のツーリングは襟裳岬でした。
正直なところ、出発前までは「ツーリングめんどくせぇな」と思っていたのですが、やっぱり走り出すと楽しくなってどこまでも走ってしまいます。
今回も途中で曇り始めたときは帰ろうかと思いましたが、とりあえず行けるとこまで行こうと思い走っていたら襟裳岬に着きましたし晴れました。結果的には来てよかったです。
今年はキャンプ30泊、毎週ツーリングを目指してバイクに乗ろうと思っています。北海道はほとんどの場所に行きましたが、それでもまだ知らない場所もありますし、何度走っても楽しい場所ばかりです。
今年こそは飽きるほどバイクに乗るぞ!と宣言しますが、結局毎年乗れないのでどうなるかは分かりません。去年は意気込んでいたのに1000キロ程度しか走りませんでしたし、これが最初で最後のツーリングになるかもしれませんしね。
振り返るとやっぱりツーリングは楽しいと再確認できた1日でした。
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