※アイキャッチ出典:Wikipedia
僕は以前、インテグラタイプR(DC5)に乗っていました。
かつてのホンダのタイプRは高回転エンジンを搭載しており、とても走りの楽しい車でした。
できることならもう一度、タイプRと名の付く車に乗ってみたいと考えており、中古車のチェックは怠っていません。
その中でシビックタイプR、特にEK9の中古車価格が随分と上がっている印象でしたので、今回記事にまとめました。
初代シビックタイプRであるEK9、いまでも人気の1台は一体どんな相場を形成しているのか?
EK9の中古車相場を見ていきます!
その他の中古車相場の記事はコチラ!
2020年3月現在のEK9の相場
2020年3月現在の相場を以下の条件でチェックしていきましょう!
- 条件なし
- 修理歴無し
- 修理歴無し・走行10万キロ以下
価格ですが、いつも通りカーセンサーnetさんを参考にしています。
条件なし
まずは条件なし。
条件なしですら43台しか登録がありません。
最安値は、1998年式、走行17.2万キロ、修復歴なし、車両価格99万円です。
走行距離は17キロオーバーですが年式を考えると妥当でしょう。
修理歴はありませんが、走行距離が多いので車両価格99万円です。
この走行距離でも約100万円の値段がついているあたり、さすがタイプRですね。
他にも以下のような車両があります。
- 1997年式、走行18.5万キロ、修理歴あり、車両価格108万円
- 1998年式、走行12.2万キロ、修理歴あり、車両価格109万円
- 1999年式、走行16.7万キロ、修理歴あり、車両価格110万円
100万円前後で探そうとすれば、走行距離10万キロ超えばかりです。
フルノーマルの車両は見つからず、何かしらのカスタムが施された車両しかありません。
EK9はまさに走り屋の車ですので、ノーマル車両を見つけるのはほとんど不可能でしょうね。
修理歴無し
修理歴無しの車両はたったの25台。
計算上、2都道府県に1台中古車があればいい方という状態。
最安値は条件なしと同じ、1998年式、走行17.2万キロ、修復歴なし、車両価格99万円。
修理歴無しで全国最安値ということは、この車両はけっこうお買い得なのかもしれません。
他にも、
- 1999年式、走行不明、修理歴無し、車両価格120万円
- 2000年式、走行15万キロ、修理歴無し、車両価格129万円
- 1998年式、走行18.3万キロ、修理歴無し、車両価格135万円
修理歴無しの車両は修理歴ありと比べて約20万円ほど価格が上がります。
もう少し走行距離が少ない車両であれば以下の価格。
- 1999年式、走行12.2万キロ、修理歴無し、車両価格198万円
- 2000年式、走行11.3万キロ、修理歴無し、車両価格198万円
- 1998年式、走行11.5万キロ、修理歴無し、車両価格211万円
走行距離11~13万キロで、車両価格180~210万円が相場ですね。
一般的な中古車は走行距離10万キロを超えると価格が一気に落ちるものです。
しかしEK9のように古くて希少な車種は走行距離10万キロを超えたとしても、それほど中古車価格に影響がありません。
絶対的な数が少ない車種は走行距離や修理歴の有無で中古車価格が変動しにくいのです。
修理歴無し・走行10万キロ以下
さて、ただでさえ数の少ないEK9ですが、修理歴無しで走行10万キロ以下という条件で絞り込みます。
登録数はなんとたった10台!ほとんど存在しません。
最安値は、1998年式、走行10万キロ、修理歴無し、車両価格162万円です。
走行距離がギリギリ10万キロの車両で162万円。
年式を考えれば走行距離10万キロはむしろ少ない方。
車両価格も落ち着いているこの車両はお買い得と言えるでしょう。
さらに10万キロ以下の車両は以下のようになっています。
- 1999年式、走行7.8万キロ、修理歴無し、車両価格219万円
- 1997年式、走行4.5万キロ、修理歴無し、車両価格220万円
- 2000年式、走行7万キロ、修理歴無し、車両価格259万円
ちなみに最も走行距離が少ないのは、1999年式、走行2.9万キロ、修理歴無し、チャンピョンシップホワイト、フルノーマル、車両価格329万円でした。
おそらく日本で買えるEK9の中で一番状態のいい1台だと思います。
まず走行距離2万キロ台が貴重。しかもフルノーマルの車両ということでこれも貴重。
これ以上のEK9を見つけるのは不可能でしょうね。
探せば走行距離3万~5万キロ台の車両もいくつか存在していますので、資金と気持ちさえあれば綺麗なEK9が手に入ります。
EK9はまだまだ値上がりする可能性がある
ホンダのタイプRという車の人気は凄まじく、ホンダのスポーツカー=タイプRという方程式が成り立っています。
その中でも1990年代初期のころに発売されたタイプRは特に人気があります。
EK9もその一つで、軽量コンパクトな車体に8,000回転以上まわるエンジンを搭載した、走りを愛する人向けの車です。
シビックタイプR自体はいまでも新車(FK8)が購入できます。
しかし現在のタイプRは大柄の車体に2リッターターボというEK9とはかけ離れた車です。
EK9以降のシビックタイプRは全て2リッターエンジンで、1.6リッターエンジンのEK9とは全く異なるフィーリングをしています。
よってEK9の走りはEK9でしか感じられず、同じ名を持つシビックタイプRとはいえ他の選択肢がないのです。
実は僕もEK9に乗ってみたいと思っています。
インテグラタイプR(DC5)がとても楽しい車であったということから、さらに小さくて軽いタイプRはどんな走りをするのか気になりました。
インテグラタイプR(DC5)は2リッターエンジンですから、それよりも小さいのは同じインテグラタイプR(DC2)1.8かシビックタイプR(EK9)1.6しかありません。
この2台を比べて、車体がよりコンパクトなのはEK9ですから、EK9が一番小さなタイプRということになります。
そこでEK9の中古車を見て驚きました。
とにかく高い。状態のいいものを購入しようとすれば200万円でも足りない。
僕の思っていた以上にEK9は、いまでも人気のある車だったのです。
以前S2000の記事でも書きましたが、スペックの似た後継車が存在せず、後継車の発売もないであろう車は中古車を買うしかありません。
そうなれば中古車価格が上がるのは当然のことで、これによりS2000の中古車価格は高騰を続けており、すでにS2000は”手の届かない車”の領域に足を踏み入れつつあります。
そしてEK9もS2000と同様の状態となっていることからこの条件に当てはまります。
EK9の後継車はあるがスペックが全く異なるため、EK9と同じような走りをすることはできません。
じゃあEK9を買うしかないということで、EK9の中古車に人気が集中します。
そしてその人気は全く衰えることは無く、現在でも中古車価格は上がり続けているようです。
タイプRに魂を持っていかれたカーガイたちは、いくら高くてもEK9を求めるでしょう。
いつの時代もタイプRは人の心を狂わせる魅力に溢れているのです。
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