こんにちは、倉本ポップです。
さて僕は中古車サイトを見るのが趣味でして、18歳で自動車の免許を取得して以来、ほとんど毎日チェックしています。
スポーツカーが好きなので、国産のスポーツカーの相場を見ることが多いです。
僕が中古車サイトを見始めたのは7年ほど前ですから2012年から相場をチェックしていることになります。
この7年間で多くの車を見てきましたが、国産スポーツカーは軒並み価格が上昇傾向にあります。
その中でも特定の車種に関しては値上がりが著しく、なかなか手の出ない価格になりつつあります。
今回は特に気になったホンダのS2000の中古車相場について考察したいと思います。
2019年7月現在のS2000の相場
2019年7月現在の中古車相場を見てみましょう。
ここでは、条件なし、修復歴無し、修復歴無し・走行10万キロ以下、タイプSの相場を紹介します。
条件なし
まずは特に条件を定めずに全国の中古車を見てみます。
最安のもので、1999年式、走行23万キロ、修復歴あり、支払総額100万円というものがあります。
驚くのは、これだけの過走行車両で修復歴があっても100万円というプライスを付けています。
これが全国の最安値ですから、これより安い価格ではS2000を購入することはできません。
つまり、どれだけの年式、走行距離であっても100万円を下らないということです。
「とにかくS2000に乗れればなんでもいい!」という方であれば少し余裕をみて120万円用意すれば夢のS2000が手に入ります。
修復歴無し
修復歴無しという条件のみで絞り込みをかけてみましょう。
最安値は、1999年式、走行17万キロというもので車両価格102万円というものがあります。諸経費込みで115万円ほどでしょうか。
走行12万~15万キロ前後であれば140万円ほどで購入可能です。
他にも不人気グレード(?)のタイプVであれば、2001年式、走行11万キロで車両価格120万円で見つかります。
ちなみにディーラー車ですと走行18万キロで車両価格150万円というプライスです。
ただ修復歴があるほうが、ないものと比べて30~50万円ほど安く買えるようです。
修復歴の程度にもよりますが、修復歴があるほうがお得に購入できる場合もあるのではないでしょうか。
修復歴無し・走行10万キロ以下
修復歴無し、走行10万キロ以下という条件ではどうでしょうか。
年式を考えると走行10万キロ以下であれば比較的低走行の部類になります。まだまだ乗れます。
この条件の最安値は1999年式、走行10万キロで車両価格145万円です。
他では1999年式、走行7.5万キロ、車両価格147万円というものもあります。これは相場より安いですね。
1999年式、走行8万キロで160万円~200万円まで幅広くあります。
走行7千キロというほぼ新車のものもありますが、前期型1999年式で約300万円、後期型2006年式で約480万円というこれまた新車並みの価格となっています。
タイプS
後期型S2000に設定されていたタイプSというグレードがあります。
このタイプSは専用のチューニングとエアロをまとった見るからに速そうなグレードでした。
実際、ノーマルの状態ではタイプSは他のグレードよりも走行性能に優れます。
人気のあるグレードゆえに、価格も高値を維持しています。
最安値は、2008年式、走行9万5千キロ、修復歴無し、総額310万円です。
タイプSというだけで他のグレードよりも50万円以上高いです。
走行5万キロ台で車両価格350~400万円ほどが相場となります。
価格に開きがあるのはカスタムの有無が影響しているためだと思われます。
アルミホイールの種類やハードトップの有無などが価格に大きく影響しています。
タイプSを狙うのであれば最低でも350万円以上は必要となります。
ただし、人気のグレードですから今後の価格上昇も見込めますし、売却価格も高いと思われます。高値で買っても売る時に綺麗な状態を保っていれば損失はほとんどないでしょう。
S2000の中古車価格が今後も上がる理由
S2000の中古車はとにかく高いということがわかりました。
しかしなぜこんなにも価格高騰が続いているのでしょうか?
僕はこの理由として以下の3つがあると考えています。
- 絶版車であり、もう新車が手に入らない
- 後継車がなく、仮にあっても高回転NAのオープンFRで発売される可能性がほとんどない
- 唯一無二の車であり、S2000以外では替えがきかない
実はS2000の後継車の噂はないわけではありません。
年に数回は「S2000後継車発表か!?」という記事を見かけますが、どれも信ぴょう性に欠けるものです。
ただ上記でも述べたように、たとえ後継車が発売されたとしても、S2000と同じ魅力を兼ね備えた車である保証はありません。
まったく別物の車になってしまう可能性も十分に考えられます。
時代の流れからして、EV車として発表される可能性が濃厚でしょう。事実、ホンダはEV車の開発に力を入れています。その中で高回転NAのスポーツカーが発表される可能性はほとんどゼロに等しいといえます。
さらにS2000は8千回転以上回るNAエンジン、オープンボディのFRで2シーターという個性の塊のような車です。
タイプRに代表されるホンダの高回転型NAエンジンを積んだFRというだけで、車好きにはたまらないパッケージングとなっています。
このことからS2000という車を味わうためにはS2000に乗るしかなく、他の車では替えがきかないため、S2000の人気は落ちることなく価格も下がらないと考えられます。
S2000の価格上昇は年々加速しているように感じます。数年前であれば100万円でも選択肢がありましたが、いまではほとんど車両を選ぶこともできません。
今後はさらに価格が上昇していくでしょう。S2000もスカイラインGT-Rやスープラ、RX-7(FD3S)のように普通の若者には手の出ない車になっていくと僕は考えています。
こちらの動画は数年前のベストモータリングの動画です。
この動画内では初期型1999年式、走行13万キロのS2000を全開で走らせています。
ドライバーの皆さんのコメントを聞いていただければわかると思いますが、過走行車両でもS2000の魅力は全く衰えていないようです。
僕も以前、走行10万キロ超えのインテグラタイプR(DC5)を購入して乗っていたことがありますが、タイプRのエンジンの魅力は十分すぎるほど堪能することができました(ボディはヨレていましたが…)。中古車でこれだけの刺激を味わえる車もそう多くはないだろうと思ったものです。
どんなに古くて安くてもS2000はS2000です。
まだ買えるうちに、多少状態は悪くとも1台購入しておくことをオススメします。
買えなくなってからでは「あの時S2000を買っておくべきだった」という後悔だけが残ってしまいます。
今厳しくともS2000を買って乗っておけば、そのS2000の魅力の一部にでも触れることができれば、それはあなたのカーライフの中でかけがえのない経験になると思います。S2000を所有していたというだけでも自慢になりますからね。
僕もできることならば、S2000欲しいですね。冬はつらそうですが…。
今後もS2000の相場は追っていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
2020年7月現在の相場を追記しました!
この記事から1年後の2020年7月現在の中古車相場を記事にしました!
S2000は順調に値上がりを見せています。要チェックです。
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