先日、久々にイニシャルDを見ましたが、高橋啓介のFD3Sカッコいいですね。
個人的にFDは90年代のスポーツカーの中でも5本の指に入るほどのカッコよさだと思っています。あれほどスポーツカー然とした車も珍しいものです。
値段が安ければ欲しいかもと思いましたが当然FDの中古車も値上がりしているだろうなーと思い、カーセンサーをチェックしたところやはり価格は上昇傾向。こんなに高いのかと驚きました。
ということで今回はRX-7 FD3Sの2021年3月現在の中古車相場を調べました!
2021年3月現在のRX-7 FD3Sの中古車相場
僕は中古車を見るときはカーセンサーを利用しています。今回の相場もカーセンサーで調べました。
条件なし、修理歴無し、修理歴無し・走行10万キロ以下、低走行車両、スピリットRで検索しています。
条件なし
特に条件を設定せずにFD3Sを見ていきましょう。
2021年3月現在の登録台数は72台。やはり数も少なくなっているようです。
最安値のものは、2000年式、ホワイト、走行6.6万キロ、修理歴無し、ATで車両価格228万円です。
底値でもこれほどの価格となっているところからもFD3Sの人気と希少性が伺えます。
ロータリーエンジンという特性もありますので、あまり安い車両は買った後にお金がかかりそうで少し怖いですね。
他に価格の安いものは以下のようになっています。他の車種同様で修理歴有り、過走行だと価格が安くなるようです。
条件なしのFD3Sの中古車相場
- 2000年式、レッド、走行10.1万キロ、修理歴無し、MT、車両価格247万円
- 1999年式、ブルー、走行9.1万キロ、修理歴無し、MT、車両価格258万円
- 1998年式、ホワイト、走行13.4万キロ、修理歴無し、MT、車両価格268万円
修理歴無し
まずは修理歴無しという条件で絞り込んでみましょう。
修理歴無しの登録台数は51台です。条件なしに比べて激減しました。車の性質上、FD3Sは手荒に扱われていることが多いでしょうから修理歴はつきものかもしれません。修理歴のない車両は希少です。
最安値は条件なし車両と同様で、2000年式、ホワイト、走行6.6万キロ、ATで車両価格228万円です。
修理歴無しでは他にも以下のような車両が見つかりました。
修理歴無しのFD3Sの中古車相場
- 1998年式、ホワイト、走行5.7万キロ、AT、車両価格269万円
- 1998年式、シルバー、走行8.3万キロ、MT、車両価格298万円
- 1999年式、ブラック、走行8.8万キロ、MT、車両価格298万円
修理歴の有無にかかわらず全体的に価格は高いので修理歴無しにこだわらず、多少の修理歴であれば選ぶようにしてもいいかもしれませんね。
修理歴無し、走行10万キロ以下
修理歴無し、走行10万キロ以下という厳しめの条件ではどうでしょうか。
登録台数は38台と数えるだけしかありません。
最安値はこれまた2000年式、ホワイト、走行6.6万キロ、ATで車両価格228万円です。
走行距離が10万キロ以下になると、相場は400万円~になるようです。年式を考えても10万キロ以下はかなり低走行な部類だと思われます。
修理歴無し・走行10万キロ以下のFD3Sの中古車相場
- 1998年式、イエロー、走行6.8万キロ、MT、車両価格389万円
- 2000年式、ホワイト、走行9.4万キロ、MT、車両価格409万円
- 2001年式、ブラック、走行6.7万キロ、MT、車両価格485万円
低走行車両
現存する低走行車両について見ていきましょう。
2021年3月現在でもっとも走行距離が少ないものは、2002年式、ブルー、MTで走行距離はなんと9,400キロ、車両価格は648万円です。
これほどの低走行車両を見つけるのは難しいです。まだ数台残っていますから買うなら今ですね。
低走行のFD3Sの中古車相場
- 2002年式、ブラック、走行1.1万キロ、修理歴無し、MT、車両価格639万円
- 2002年式、ホワイト、走行1.7万キロ、修理歴無し、MT、車両価格629万円
- 2002年式、ブルー、走行2.1万キロ、修理歴無し、MT、車両価格737万円
スピリットR
FD3Sの生産終了時に販売されたスピリットRというグレードがあります。これは最後のFD3Sなので人気のグレードです。この価格を見ていきましょう。
登録台数は2台。残っているのはこれだけです。
最安値は、2002年式、シルバー、走行8.7万キロ、修理歴無し、MTで本体価格715万円でした。さすがに価格は高水準です。
スピリットRはもはや普段乗りに使う車ではなく投資対象です。FD3Sというだけで貴重ですし、そのなかでスピリットRともなれば超希少車種。今後も値上がりは続くでしょうし、値が落ちることは絶対にないと思います。
もう1台は2002年式、ホワイト、走行12.5万キロ、修理歴無し、AT、車両価格は応談となっています。
FD3Sは手の届かない車に
90年代や00年代のスポーツカーといえば、若者が中古で買って走り倒す車でした。しかし近年の値上がりは若者から中古スポーツカーという選択肢を奪いつつあります。
イニシャルDでは高橋啓介がFD3Sに乗っていますし、中里良太はR32GT-Rで峠を走っています。今となってはどちらも若者が峠に持ち込むには高すぎる車になってしまいました。
FD3Sこのまま値上がりを続けていくのでしょうか。僕は続いていくと断言します。なぜならRX-7 FD3Sはロータリーエンジンを搭載し、真のスポーツカーを目指した車だから。FD3S以降、マツダからはロータリーエンジンを搭載したRX-8が販売されましたが、イマイチ人気が出ずに生産を終了。以降ロータリーエンジンの血筋は途絶えたままです。現在もロータリーエンジン搭載車を開発中だとの噂は聞きますが、発売される気配は感じられません。たとえロータリーエンジンを搭載した新型車が発売されたとしても、規制だらけの現代で果たしてそれはFD3Sよりも魅力的な車になるのでしょうか。
コスモスポーツ、ロードスター、RX-7などマツダは素晴らしい車を造る実力のある会社です。そろそろFD3Sの再来といえるような美しく走りの楽しい車を出してほしいですね。
コメント